グローカルアクトのネイチャーポジティブ宣言

株式会社グローカルアクトは、「地域を地球規模で考え、地域で活動する(Think Global, Act Local)」という企業理念に基づき、持続可能な社会の実現に貢献してまいりました。今般、気候変動と並ぶ深刻な地球環境問題である生物多様性の損失を食い止め、回復軌道に乗せる「ネイチャーポジティブ」の実現に向け、ここに5つの基本戦略を柱とする「ネイチャーポジティブ宣言」を発表いたします。これは、当社の事業活動が依存し、影響を与える自然資本を持続可能な形で次世代へ受け渡すための決意表明です。
実践に向けて
基本戦略1:生態系の健全性の回復
–地域共創による、生態系サービス豊かな里山・水辺の再生–
当社のタウンコンサルティング事業の知見を活かし、自治体や地域の環境NPOと連携して、里山や河川、沿岸部における具体的な生態系再生プロジェクトを企画・推進します。また、地域の子どもたちと自然観察や保全活動を行い、次世代への継承にも貢献し、市民の参加を促します。
基本戦略2:自然を活用した社会課題の解決
–自然の力を活かし、防災や地域のウェルビーイング向上に貢献-
運営サイト「神奈川くらしのプロ比較」において、緑地が持つ防災・減災機能(雨水浸透など)に着目した住宅改修や庭づくりを提案する専門家を推奨します。また、コンサルティング事業を通じて、公園や街路樹の整備による地域の健康増進やコミュニティ活性化など、自然の多面的な機能を活用した社会課題解決(Nature-based Solutions)を自治体及び関連事業者に提案します。
基本戦略3:生物多様性・自然資本によるリスク・機会を取り入れた経済
-TNFD対応支援を通じ、自然資本を企業価値に繋げる経済を推進-
当社のSDGsコンサルティング事業の中核として、企業のTNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース)対応を支援します。環境配慮が経済的な価値として評価されるビジネスモデルの普及を目指します。
基本戦略4:生活・消費活動における生物多様性の価値の認識と行動
-「選ぶ」行動を変革し、生物多様性に配慮した暮らしを当たり前に-
消費者が日々の暮らしで自然を意識し、行動できるよう促します。「神奈川くらしのプロ比較」では、環境配慮型の製品やサービスを選ぶ基準を分かりやすく解説するコラムを掲載。生物多様性の価値を体感できる機会を創出し、未来の消費行動に繋げます。
基本戦略5:生物多様性に係る取組を支える基盤整備と国際連携の推進
-データ基盤の整備と多様な連携で、社会全体の取組を支える-
環境NPO、大学、企業といった分野を超えた主体との連携を促進するハブとなり、知見の共有や共同プロジェクトを推進。地域から社会全体のネイチャーポジティブへの移行を支える強固な基盤を構築します。